都市部ではほとんどの場所で整備された公共下水道も、まだまだ地方では整備されていない地域もあり、それらの場所では浄化槽というものが使われています。お家の中で使われたお風呂やキッチン、トイレの排水や汚物をすべて一箇所に集め、細菌類の活躍によって分解し、その後発酵させたり沈殿させたりして、最後はきれいになった水を川などに流すという形式のものです。
これが無い時代は、それらの汚物は肥料にしたり、河川に流されたりしていましたが、浄化槽のお陰で衛生的にも改善されたので、現在でも広く使われています。
この浄化槽は解体工事の際に少し問題になることがあります。浄化槽のサイズは汚水の量などにより様々ですが、中には車1台分くらいのサイズになるものも多く、それが地中に埋められたままだと、そこを解体して更地にした後、何か建物を建てる際に基礎の障害になる恐れがあります。現在でも使用しているならともかく、使わなくなった浄化槽がそのままになっている場合、建物を解体する際に一緒に撤去しておかないと今後の土地利用や土地売却時に支障が出る恐れもありますので、早めに解体工事業者にそのことを伝えて、一緒に撤去してもらうのが良いかもしれません。