家の解体工事に踏み切ったのはいいものの、費用が想像以上に高額になってしまい、省ける工程は省いて費用を安くしたいと頭を抱えている人はいませんか?
できることならあまり高額な出費を抑えたいですよね。
あまり工事については詳しくないけれど、省ける工程を知っていれば費用も安く済むかもしれません。工事の中の「養生」なら省けると考えている人がいるかもしれません。ただ、「養生」は住宅工事とは切っても切り離せないもの。そもそも「養生」って何かよく分からない人はいませんか?
今回は、住宅工事の「養生」について住宅費用も含めてご紹介します。
養生費って何?
家の工事と切っても切り離せない工程「養生」
解体工事の「養生」ってどんな工程なの?と疑問に感じている人もいるでしょう。「養生」とは、工事のできあがった部分が傷つかないようにシートやカバーで建物の保護をする作業です。住宅関連で大がかりな作業(引っ越しやリフォーム)をおこなう際に緑のシートで角を保護しているのを見たことがある人がいるでしょう。シート以外でも、養生テープや塗料などで「養生」する場合もあるそうです。
養生費は必ずかかるもの?
冒頭でも説明したように、「養生」を省いてもらおうと考えている人もいるかもしれないですね。ただ、養生しないことが原因でトラブルに発展したこともあるようなので、できれば省かないほうがいいでしょう。
「養生」は解体工事を安全に行う過程で、欠かせない作業なのはご理解いただけると思いますが、一番削減しやすいという理由で省いてしまい、騒音などでトラブルになる場合もあります。
養生費を安く抑える方法はある?
もし、どうしても、費用を安く抑えたいのであれば、「必要以上の養生費用を省く」ことを相談するのがいい方法でしょう。何も相談をせずにいきなり「養生」を省く計画をお願いをしてしまうのは、解体業者と後の関係性も含めてトラブルを防ぐのに得策だとは言えません。
トラブルをおこさないためにも、コストを抑える方法として養生をどの程度行うかを必ず相談・確認することが大切です。しかし、最近はより養生をしっかりしていくのがルールになっているため、断られることもあると頭の中に入れておいてください。
住宅の取り壊し、解体でかかる養生費の相場は?

住宅の取り壊しや解体などで必要な養生費の相場は、一平方メートルあたり300円~500円程度です。相場の計算の仕方は2通りあり、業者によって見積り方も変わるので一度問い合わせてみましょう。
養生費用の算出法は複雑!
算出方法は2通りあります。実費で計算する方法と、土地や外壁の平米数・坪単価で算出する方法です。費用の見積りは複雑になってくるので、具体的な数字を知りたい場合は比較サイトなどで業者を比べてみてもいかもしれません。
熟練の腕を持つ業者なら、状況によってきちんと算出してくれる場合もあるようです。詳しく算出してくれる業者がいたら、業者を見つけたら、養生費用について質問に答えてくれるかもしれません。
さまざまな熟練の腕を持つ業者なので、見積りとは違って消耗した材料分のみ請求される場合もあります。養生材料をどれだけ使うのか熟練の業者なら把握できているので、その把握状況から見積ってくれます。
何か想定外の事情が出てくる場合や、算出する土地の平米や坪単価が違ってしまう場合は見積りより高くなる可能性もありますのでしっかり担当者にどのように見積ったか、きちんと聞いておきましょう。
養生費の他に、住宅取り壊し費用で抑えられるものは?
解体手間費は特に施工会社によって左右される!
養生費が抑えられない場合は他の費用で抑える必要がありますね。解体は木造が一番安く、鉄筋コンクリート構造が一番高いと言われています。
解体費用の手間費は施工会社によって左右されることも多いです。それぞれの会社の従業員の様子、所持している重機はどの程度かによって抑えられる限界も変わってきます。
小さな会社だと、従業員の年齢層も高くて人件費がかかることもあります。それもふまえたうえで、足場養生や解体材の処分費、運搬費の他にも諸経費をしっかり見積もりをしてもらいましょう。一その中から一番抑えられやすい会社の見積りを選ぶほうがいいでしょう。
住宅の解体で出る廃材の処分費
解体後の廃材の処分は思っているよりも費用がかかります。解体の規模によっても廃材の量は変わってきます。多くなるほど処分費も高くなるので、できるだけ解体部分を少なくできるほうがいいですね。
以前は木造建築が多く、現場に穴を掘って解体材を燃やして埋める作業をしてコストを抑えていた会社もあります。現在は環境省が「建設リサイクル法」を整備しているようです。
「建設リサイクル法」は、リサイクルを促すために整備された法律です。以前の解体業界は、競争を生き残るために廃材の処分の仕方がさまざまありましたが、その処分の仕方で問題が深刻化してきました。深刻化を防ぎ、減りつつある資源の再利用を促すことを目的として、環境省が定めた法律です。
廃材の運搬費用
廃材の処分費を抑えたければ、運搬車両を保有していて、重機もあり、近くに処分場がある会社を選ぶといいでしょう。その場合、運搬車両を持っていれば、一度に大量の解体廃材を運ぶことが可能です。処分場があれば、廃材を自社付近の処分場に運ぶ費用だけで済むので、わざわざ離れた処分場に運ぶ費用が不要です。そのような会社にお願いをする場合は、廃材処分費の削減相談から持ちかけるといいでしょう。
解体費用を抑えるため、自分で負担できる作業

業者に依頼をせずに自分で負担できる作業があれば負担をするほうが費用も抑えやすいでしょう。処分などは、自分でやると、処分費用を削減できるので、自分が負担ができそうな作業がある場合は無断でおこなわず、業者に話をもちかけるといいでしょう。
残存物を自分で分別・運搬すれば処分費を削減できる
廃材処分費用だと会社に相談して削減しやすいかもしれませんが、残存の処分費用は施主でも処理が可能です。施主が地域の廃棄物処分場に分別して持って行けば、業者に依頼するよりも、処分費が抑えられ場合が多いです。
この残存物の処分費を見積もると、会社によって見積りが大きく違います。業者が処分する場合は、一般廃棄物ではなく、産業廃棄物として処分を行わなければならないので、費用は3~5倍になるとも言われています。
もし、一般廃棄物として処分したければ、自治体の収集運搬許可を受けている業者に渡すことになるので、処分代金と運搬費の出費だけで済むことになります。解体業者にわざわざ依頼するよりも効率がよいでしょう。
その他、細かい雑務を自分で引き受ける!
その他の費用を削減したければ、電話線や水道管の撤去費用も削減することは可能です。者業者に任せっきりになってしまうと見積もりが高くなるかもしれません、ケーブル関連の切り離し、水道関連の撤去、消毒作業などの依頼を自分で安い業者を選別しておけば解体業者からの見積りの値下げを相談できるでしょう。
もともと見積りに、諸経費が含まれていない場合もありますので、その場合は、自分から経費に入れて依頼することが必要になってきます。解体会社にすべてを依頼をするのがいいか、自分で撤去業者を選んで依頼する方がいいか、しっかり考えておいてください。
費用で納得するために、信頼できる業者さんを見つけよう!
自分が解体作業の中でできる作業を負担するのもいいですが、その場合はとくに見積り先と細かい点まで相談しておくと、後の工程もスムーズに進むかもしれません。また、見積りを依頼した際にどこまで丁寧な対応をしてくれるかも信頼できる業者かどうかの判断基準になるでしょう。
そのためには、前もってどんな会社とどんな工程があるか、ある程度の理解を持っておくことが重要なポイントになります。さまざまな業者を見つけて相見積もりを取ることも大切なポイントになりそうです。
まとめ
今回は「養生」含めて、解体作業に必要な費用や、削減可能は費用などを紹介してきましたが、まだ他にも省ける費用はあるかもしれませんね。費用を削減するのはいいですが、記事をみるまで「養生」を省いてもらおうと考えていた場合は、考え直した方がいいでしょう。
住宅の取り壊し作業を気持ちよく終えるためにも、費用削減は欠かせない判断材料でしょう。ただ、理解がないと費用の削減もお願いできないので、まずは業者に一度お問い合わせすることがおすすめです。