アスベスト(石綿)とは、断熱性や保温性、絶縁性などに優れる鉱物です。かつては「奇跡の鉱物」とまで称されたアスベストですが、深刻な健康被害をもたらすことから、現代ではその仕様が厳しく制限されています。しかし法的規制は徐々に行われていったため、古い建築物になりますと大量のアスベストが使用されている事があります。もしもこのような建築物を解体する場合には、そのレベルに応じて事前申請や装備を整えて作業に当たることになります。
それでは、どのような建築物にアスベストが使用されているのでしょうか。
アスベストの規制は、日本では1975年から始まりました。徐々にその使用量や使用方法、輸入や譲渡などが厳しく制限され、2006年には「アスベストの使用量が0.1パーセントを超える製品」の輸入、製造などが禁止されるようになりました。そのため、2006年以前の建築物は特に注意されたほうが良いかもしれません。
アスベストの使用場所としましては、屋根や外壁、断熱材や内壁の吹付け材などに使用されている事が多いようです。解体工事を行う前には、このような場所を重点的に見てもらうのがよろしいでしょう。後になってアスベストが見つかりますと、見積もり以上の費用を要求されることもあります。古い建築物ほどアスベストのリスクも高まりますので、業者に念入りに見てもらうようにしてください。